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2007.02.19

アクセスアーツフォーラム in 仙台報告

アクセスアーツの報告をします。かなり自己流の理解のしかたですが、申し訳ありません。

問題提起:【播磨靖夫】(たんぽぽの家理事長)

事例報告:
【柴崎由美子】 コミュニティ・アクション ~オーストラリアのアートNPOとの交流プログラム
 「たんぽぽの家アートセンターHANA」所属の山野将志さんは美術の領域で活躍するアーチスト。彼はたんぽぽの家とアーストラリアのNPOとが企画した「オーストラリア交流プログラム」の派遣アーチストとして2006年7月の1ヶ月間オーストラリアに滞在しオーストラリアの人々と作品作りをした。柴崎さんはそのレジデンスを担当した。山野さんの絵はトヨタ自動車、日立製作所、関西電力などの建物に飾られている。いろんなアート展にも出品している。その活動報告。いつも描いているわけではない、描きたいときに描く。山野さんはどこにいても山野さん。描いてといわれても描かない。描きたいと思ったときに描く。あるがままに生きている。

以下は、仙台で活動している人たちの報告です。
【島崎詠子】 芸術をともに楽しむ仲間作りをめざして
「ミューズの夢」の副理事長で、障がい者のための音楽教室を立ち上げて活動している。
障がい者に限定はしていない。音楽の専門家が多数応援している。誰もが楽しめるはずの音楽を限られた人のためだけのものにしてはいけない、そのための様様なアプローチをしている。自分の教室だけでなく、こまくさ苑(社会福祉法人)や西多賀病院などに出向く訪問音楽教室も実施している。普通の手段では会話がなりたたない人同士でも音楽を通すと心が通じ合うことの報告があった。

【小島まこと】 アトリエ・ぽてとはうすからの報告
「NPOアートプラネッツ・みやぎ」、「NPO美楽アートクラブ」理事長、美術家。
仙台市の山里に知的障がい者入所厚生施設の中に「アトリエ・ぽてとはうす」があり、ここで、障がいのあるひともないひとも一緒にアートを楽しんでる。小島さんは「知的障がい、精神障がい者は、最初から美術などやっても意味がない、やれっこない」という世間の風評を辛辣に批判する。福祉行政にも、障害者の親にも、さてはて小規模作業所など福祉施設にもそう考えている人がいるという。「アートは誰にもできるのだ」を今後も実践していきたい。

【定行俊彰】 インクルーシブアートには2つ大きな壁がある
「NPO法人みやぎダンス」理事長。「インクルーシブアートNPO仙台」代表。
障がいのあるひととないひととが一緒に創る(インクルーシブな)芸術は、今までにない新しい芸術である。芸術を創るうえで障害者も健常者も基本的に違いはないし、その芸術性の質に優劣はない。4年間毎年作品を作りつづけてきた。一般客から2500円の入場料をとる作品には質的にも高いものを要求される、当然のことだ。このインクルーシブ活動をやっていくには大きな壁が2つある。本日は第1の壁について話したい。それは芸術の場に参観させるときの壁である。無意識に、あるいは暗黙の了解として、障がい者の親や周りの人が、その子には無理だ、できっこないと思っていることだ。可能なの?、ほんとにアートなの?そのこころがあるせいか、親でさえはそのような場がないと思いこんで探そうともしない。この壁をブレイクスルーするにはどうすればよいか考えた。そして結論に達した、それは「最高の芸術を創り見せるしかない」と。

【パネルディスカッション】
アートはひとと人とを結びつけるものだ。アートを通して、誰もが、ありのままに生きることができる。福祉ということばは、文化的に低いというイメージだ植え付けられている。エイブル・アートとは、障がい者の芸術創造と思われているが、実は違うのだ、傷がい者のためだけではなく、一般市民のための芸術創造をさしている。日本では芸術は遊びと考えられていて、アートは無駄、時間の浪費と考えられている。しかし、人と人とをつなぐ、人と社会をつなぐ力を持っている。だったらアートでもっと遊ぼうよ。遊べば心豊かになるんだから。

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コメント

昨日は参加できなかったので、大介パパさんの記事が載るのを
楽しみにしておりました。さっそく、その日のうちに(まあ、日付は
かわっても、その夜のうちに)、こんなに詳しく報告してくださって
感謝、感激です。
こういう活動をしている方たちが集まると、それだけで、
もう会場の雰囲気も熱くなりそうですね。
皆さん、それぞれに、素晴らしい活動をしておられ、
その実体験からの、心からわき出る真実を、
伝えたいという思いがあふれておられるようですね。
ご報告からでも、そんな皆さんの熱い想いが伝わってきました。
お疲れのところ、どうもありがとうございました。
障がい者だからアートなどできない、いらない、という発想は
全く誤りで、むしろ、言葉以外に自分を表現する手段として、
大きな意味を持つし、健常者以上に深い心の中を
アートによって外に表すことができるかもしれないんですよね。
どんな時代も、どんな民族にも、必ずアートは存在してきたし、
アートは贅沢品じゃなく、人間の本質に関わるもの
生きていく上で必要なもの、なんだと思います。

投稿: カメ | 2007.02.19 05:43

カメさんへ
今回は、3団体が事例報告をしましたが、私の知る限り、仙台市にはあと3つの団体が障がい者のアートに関わる活動しています。石巻とか川崎町でも活動している人がいると聞きます。これらの団体が「いつ」、「どこで」、「何を」しているか、情報発信してくれるるところがあれば、障がい者の皆さんにとっても、選択肢が広がるというものです。そういう情報を知らないひとが沢山いるというのが現実です。
今、NPO法人みやぎダンスとNPO法人オハイエ・プロダクツが組んで「インクルーシブアートNPO仙台」を結成しました。この新しい団体が目指すのは、こういった情報をインターネットを通じて発信する母体になろうとということです。ゆくゆくは、全国の情報を発信しようと考えています。今回の全国で開催される「アクセスアーツフォーラム」では小冊子を作成しました。この中には全国の障がい者を含むアート活動をしている団体を50以上載せています。たんぽぽの家も私たちと思いをおなじくしているのだと思いました。
3月4日は、この新生団体が青年文化センターで「インクルーシブアートの日」を開催します。多くの方がこのような情報に出会い自分らしいアート活動をさえれることを応援します。

投稿: 大介パパ | 2007.02.20 01:26

みなさんの活動の報告、ありがとうございます。
みなさん 各地で頑張っていらっしゃいますね。
それには 多くの仲間やサポートして下さる方々、そしてそういう活動を知って下さる方々がいてくれてこそ これから益々発展して行くのですよね。
RYOが 自分でペンを持って 殴り書きのように初めて描いた絵(?)は チョコチョコの点と 線でしたが、それでも何かが伝わって来る様で 感動しました。

私は地域で自閉症など様々な方々と一緒に活動しているのですが、
そのお友達が やはり絵を習っていて 作品展を見に伺ったり
ポストカードにしたものを頂いたりします。
かなり値の付く作品を描く子もいるようで、自立への道を感じます。
私は直接関係している訳ではないのですが、この埼玉のグループをご紹介しますね。
大介パパさん、ご存知かどうか。。。
http://www.h2.dion.ne.jp/~aiai-art/

投稿: may | 2007.02.20 10:28

自分のブログにもアクセスアーツフォーラムのことを書いてみたんですが、フォーラムの内容説明が出来そうもなかったので、こちらの記事にリンク貼ってしまいました☆
事後報告ですんませーん☆☆

今回のフォーラム、聞きに行って良かったです。
まだまだ浸透しない現状も今までより理解できた気がします。

投稿: しばわん | 2007.02.20 17:15

mayさま>
ありがとうございます。知りませんでした。県外は殆ど知らないのが現状です。みやぎダンスがダンス公演に出かけた所の情報が少しわかる程度です。それは、ダンス公演をしたあと連絡を下さる地元の方がいるからです。ぜひともわが町で公演をという声もいくつかあります。このような人から情報をいただいて、それを公開していけばお役に立てるのではないかと考えています。
「特定非営利活動法人あいアイ」は埼玉県のさいたま市と川越市、それと東京都港区に事業所があり広く活動拠点を展開されているようです。法人の目的を読むとインクルーシブな活動を元に、障害者の自立が目的とかかれています。
でもホームページが2005年5月ころから更新されていないみたいです。どうしたんでしょうか。今年4月から、このような団体の情報を集める事業が開始されます。そのとき連絡をとってみましょう。

投稿: 大介パパ | 2007.02.21 00:16

しばわんさま>
リンク張ることノープロブレムです。気に入ったらどんどん張ってくださいな。今回のシンポジウム、時間が足りなかったような気がします。報告者が自分の思いを全部出し切ったかどうか。ちょっと不完全燃焼の感があります。とはいっても、このような企画が今まで殆どなかったことからすれば、とても大きな第一歩だと思います。全国5箇所のシンポジウムを報告書にしていただくといいなと思います。

投稿: 大介パパ | 2007.02.21 00:27

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