歴史

2006.09.14

ひょんなこと

 1昨日はひょんなことからXX省東北地方YY局のお偉いさんに会ってきました。普通はちょっとお付き合いのできない方なのですが、突然にお呼ばれしました。「仙台城下現代複合図」の説明をしてきました。
この地図は仙台市民に4000部ほど印刷し無料配布したものです。平成13年のことです。勿論、社命です。仙台開府四百年記念事業のひとつとして事業に参加したものです。
 この地図大変反響がありまして、最初2000部印刷したら希望者が殺到して1週間もしないうちに在庫が底をついてしまいました。急遽2000部増刷しましたが、これも10日しないうちにたちまちなくなってしまいました。江戸時代の絵図を修正して現代の正しい位置に座標を変換して現在の地図と絵図を重ね合わせたものです。
 私の先祖様はXX丁に住んでいたので、自分の住んでいるところは昔はどうだったか知りたいとか、青葉神社は江戸時代にはなかったとか、いろんな方からこの地図が欲しいとのお手紙やら電話やらをたくさん頂きました。実は裏話ですが、そのときの1ヶ月は会社の電話が鳴りっぱなしで、ほんとのお客様と連絡がとれないなど大変だったんです。
 私が、実家も仙台ではないのに、仙台の歴史に興味を持ったのはこの地図作りがきっかけでした。伊達政宗以前はどうだったとか、国分氏と留守氏の長い戦いとか、陸奥国分寺(薬師堂)、国分尼寺の由来はとか、柵(き)としてあるいは国府としての多賀城は、西多賀との関係は、など、など、いろんなところに首を突っ込んでみてました。

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2006.09.13

四ツ谷用水を見てみたい

四ツ谷用水について書きながら、検索してたら、用水路と用水路跡の写真をたくさん撮っておられたあ。方を見つけました。八幡町在住の方でした。八幡町には四ツ谷用水の名残がたくさんあります。私もじかに見てみたいところです。昭和の終わり頃、三十人町に住んでいた頃に、四ツ谷用水のことはぜんぜん知りませんでした。悲しいことです。仙台開府四百年記念事業に少し関わったことがきっかけで知りました。このとき仙台郷土史会の副会長であった逸見英夫さんには仙台城下の話をいろいろと伺い大変お世話になりました。残念ながらもう故人となられてしまいました。
社命により「仙台城下現代複合図」というものを作りました。その折の監修をお願いしたのが逸見英夫さんでした。四ッ谷用水を現代の地図に落とした地図を見ながら逸見さんは「空堀丁」の由来はこういうことだったのか、なるほど」と盛んにうなずいていました。四ッ谷用水の中には通常は水を流さない堀があったのです。これを空堀と呼んでいたようです。長雨などで水量が増大してきたときあふれる水を空堀に流し調整したようです。現在の遊水地と同じ効果のある技術です。この技術を江戸時代に伊達政宗は行っていたようです。

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2006.09.05

四谷用水、町名復活

江戸時代の四谷用水や町名を復活しようとしている人たちが、仙台市にいます。
四谷用水を復活することには私は賛成です。ただ私が賛成するのは、市中を水路が通ることによる、都市熱の吸収の効果を期待するからです。近年都市熱が顕著になりつつあり、東京都の都市熱は明らかに関東平野の気候に影響を与えているようです。近年、仙台市でも都市熱の効果による気温上昇が東北大学の斎藤武雄先生等が警告しています。どの程度の水路をどのくらい伸ばせば何度くらい気温上昇を抑えられるのかよく分かりませんが定性的ないみで効果があるのであればということで賛成です。
一方、町名復活には、おいそれと賛成できない面があるように思えます。今議論されている町名には、江戸時にはない呼び名を付け加えようとしています。XXX丁、○○○町のままならいいのですが、市内のあちこちに立てられている道標には、XXX丁通り、○○○町通り、などのように「通り」を付け加えています。藩政時代には通りが付いたものもありましたが、つかない町名もありました。統一してすべてに「通り」をつけて呼ぼうとしていることには賛成できません。

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2005.09.18

仙台という地名

仙台の地名は伊達政宗が1600年の仙台築城に際して付けられた地名である。青葉山にはもともと千代城があり、国分氏の居城であった。仙台城の大手門あたりには以前、龍泉寺があり、築城に際して移されたが、この龍泉寺には千躰仏堂があったと言われている。この千躰仏堂を千代の久遠に伝えるという意味で千代という名前になったという。この千代城を政宗は仙台城と改名した。

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2005.09.07

空堀町(からほりちょう)

 空堀町の町名は、伊達政宗の町割りに由来する。正宗は岩出山から仙台の地に城下町を移して、縄張りをした。1604年のことである。そしてこの地を仙台と呼んだ。 

 仙台城下には、縦横無尽に水路が掘りめぐらしている。「四谷用水」と呼ばれる。仙台の西北の方向に、広瀬川上流である郷六の地に四谷堰があった。ここから水を引き、途中トンネルを潜り通って城下に流した。四谷堰から水を引いたので四谷用水の名があるという。

 この水は、多目的にまちで利用されたという。洗濯、防火用水、池、など。殆どの掘りは、道路に沿って流れていた。面白いと思うのは、道路のセンターに水路が通っていたところが多かった。今でも雪の多いところに見られるように、道路の側溝のようになってるとこもあった。

 困ったことも起きたに相違ない。大雨のときなど増水して所々では溢れていただろう。そこで考えられた対策は、空堀をほることである。増水したときは空堀の水門を開き、水を空堀に流し、溢れないようにした。こんな理由で空堀が作られたと思われる。そして、その町名が空堀町となった。残念なことに、今は、町名変更でこの町名は残っていない。さみしいことである。

 それにしても、先人の考えには驚かされることが多い。伊達政宗はもともと米沢に城下町を築いていて、大崎地方の豪族を鎮圧するために、岩出山にで城を一時的につくり、最後には仙台に移り住んだ。米沢にも水路を掘り利用されていた。岩出山町にも堀が作られたそうである。町作りには必須のものであったに違いない。

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2005.02.03

仙台城下

 政宗が開いた仙台城下には、水路が縦横無尽に走っていました。広瀬川の城下の上流に四谷堰というところがあり、ここから水を引き数キロのトンネルを経て、城下の道路に沿って流したことから四谷用水と呼ばれています。今は用水路は道路の端に沿って流れていいるのが通例ですが、当時の用水路の一部は、道路の中央を流していました。この用水は、多目的に使われていました。洗濯、池の水、畑の水、防火用水、側溝として活用していました。空堀(からほり)もありました。これは四谷用水を流す堀なのですが、通常は水は流しません。大雨のとき水があふれるのを防ぐ目的で、水門を開け空堀に水を流しました。なかなか合理的に作られていました。そんなわけで、空堀丁という地名も残っています。JR仙台駅の南に、用水路が交差し東流するところと南流するところがありました。交差していたあたりは、橋が五つかかっていました。それが今、五橋という地名として残っています。
 このよう水路は、明治、大正、昭和になると邪魔物扱いされ、埋められたり、ふたをかけらたりして、今は殆ど面影を残していません。県庁の西側に噴水や池のような水の公園がきれいに整備されていますが、ここは四谷用水が流れ池になっていたところです。県庁のある場所は、高台で、城下町のころは、定禅寺が、正面に仙台城が真っ直ぐ望むように建っていました。県庁の南に東西に走る通りを今は定禅寺通りと呼んでいます。
 定禅寺から南に向かう通りは、東一番丁、これから東に向かって、東二番町、九番町までありました。また、定禅寺の北側に北一番丁があり、北に向かって北六番丁までありました。これの呼び名は、まさに定禅寺が基点となっていました。東一番町の西側や北一番丁の南側は、国分町、立町、南材木町、南町などと「町」という名で呼ばれていました。これらの町名は、伊達家が米沢にいたころの町名を持ってきたものです。侍のすむところを「町」と称し、武士以外のすむところを「丁」といって区別していました。

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2005.02.02

仙台という地名

 仙台という地名は、伊達政宗が付けたものです。それ以前に、千躰仏のお堂があったとか、もともと千代(ちよ。また「せんだい」とも読む)と云ったとか諸説あるようです。現に千代大橋(ちよおおはし)という地名(橋の名前)も残っています。千代の末まで繁栄を願うという意味を込めて「せんだい」と呼んだとされています。仙台城の場所には、かつて国分氏一族の居城もありました。地勢的に山城としての好条件が揃っていたところでもあります。前は、広瀬川が蛇行して削り取った急涯で、南側が竜の口渓谷と呼ばれる深い谷があり、後ろは鬱蒼とした山が続いている。崖の上からは仙台平野が一望でき敵の来襲はよく見えたところにある。
 伊達政宗が仙台城を築く前は、仙台城下は、湿地や原野であり、万葉集にも宮城野あるは宮城野萩として歌われているところです。都留氏と国分氏が互いに攻めあって領地を取ったり取られたりしていた場所です。この原野の中に陸奥国分寺と国分尼寺は古くからありました。したがって仙台が町として発展したのは、伊達政宗が仙台城を築いてからといえます。

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