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2006.01.21

インクルーシブ

 インクルーシブ(inclusive)とは、辞書によると、(1)取り込んでいる、(2)包含している、(3)施設や組織がすべての人に開放されている、などという意味があるようです。
 みやぎダンスは2005年6月にイギリスのロンドンでダンスパフォーマンスの公演とワークショップに参加してきました。そのとき、メンバー達がみたもの、特に印象的なことば、それはインクルーシブでした。演劇教室やらダンス教室などの案内チラシ、更に公演のチラシなどの多くには「inclusive」と書いてあるのが目に付きました。ここで言っている「inclusive」は、(3)の意味で使われていました。私たちの団体はインクルーシブですということは、健常者だけを対象にしていませんよ、障害者も子供も大人も皆参加できますよ、という意味なのです。いろんな教室の半分くらいがインクルーシブなのです。
 日本では、統合教育というのがあります。普通学級に障害者も入れて一緒に学習するものです。日本では公的制度としてはこれくらいしかインクルーシブと言えるものはありません。(私が知らないだけかもしれませんが)私たちが目指しているものは、まさにこれでした。ロンドンを見るまでは、バリアフリーとかユニバーサルデザインと自分たちを呼んでいました。説明もしてきました。でも、今や、みやぎダンスの活動をインクルーシブと呼ぶのが最もよい表現であると思うようになりました。
 みやぎダンスは、障害者と健常者が一緒になって、声のない演劇をダンスというパフォーマンスを使って舞台で表現します。芸術表現においては、実は、健常者も、障害者も、その芸術性においては全く差はないのです。見ていると、特に障害者には「即興性」という意味では、健常者は及びもつきません。習慣に縛り付けられた健常者にはない表現にはハットさせられことが多いのです。
 ダンスにあっては、健常者と障害者が一緒にパフォーマンスすることで、今までにない新しい芸術性を見せてくれるのです。ダンスに限らないと思います。そういった意味で、インクルーシブは私たちの最も重要な、新しい呼び名になりました。みやぎダンスは、自分たちの活動を日本にもっともっと広げたいと思っています。

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